美味しい『お米』を食べたい③
『曲げわっぱ』のおひつ
曲げわっぱといえば、グッドデザイン賞を何回も受賞している『栗久』と『柴田慶信商店』が有名で、どちらも秋田杉を使った東北を代表する伝統工芸品の一つです。
白木が美しく、伝統工芸品らしからぬモダンで繊細な雰囲気が何とも言えず素敵です。シェーカーボックスを思わせますが、底が丸くなっていたり細かい部分も丁寧な手仕事が施され、日本の伝統技術の細やかさ、繊細さをが感じられます。
これだけの素晴らしいお品なので、お値段もしっかりします。
『大舘工芸社』の曲げわっぱが評価も高く少しだけお手頃ですが、それでも2万円以上はするので、購入にはかなりの「よいしょ」が必要です。
○『柴田慶信商店』の曲げわっぱ
○『栗久』の曲げわっぱ
『木曽椹(きそさわら)』のおひつ
おひつというと、こちらを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
さわら材は、優れた耐水性、吸水性、軽さなどおひつに適した性質をもつそうです。蓋をかぶせる『江戸びつ』とのせる『地びつ』の2種類の形があり、どちらも庶民的で懐かしさを感じます。
○『江戸びつ』
○『地びつ』
私が選んだおひつ
私が選んだのは、『木曽椹のおひつ』です。
『曲げわっぱのおひつ』欲しかったですよ。キッチンに置いた姿を妄想したりしました。
ですが、私は「美味しいお米が食べたい」のだということを思い出し、そのことに徹することにしました。
木曽椹には、高い耐水性と吸水性があり、「炊きたてのご飯を入れると、余分な水分を適度に吸い取りご飯本来の旨みと甘みを引き出し、香りをたたせて適度な歯ごたえに整えます」という説明書きに期待して、『東屋』の木曽檜のおひつを購入しました。
『江戸びつ』の中では、銅の箍の部分が細くてゴツさがなかったことと、大好きなScopeさんの取扱商品だったことが決め手になりました。届いたおひつは、思ったより小振りで食卓にそのまま出してもいい感じです。そういやちょっと昭和な雰囲気のあるわが家のキッチンには、このカタチが違和感なくてぴったりだと納得しました。