マリンライトの灯る家で…。

田舎町の小さな平屋で、『心地よい日常』を楽しみながらゆるると暮らしています

80点の土地探し

Aホームさんに建築をお願いすることを決め、すぐに土地探しをはじめました。2011年4月でした。

土地探しを始めるとき、営業のTさんが「80点だと思えたらよしとしましょう。」と言っていました。私たちは、土地探しに苦労するなど思ってもいなかったので、その言葉の意味がよく分かっていませんでした。

私たちの理想とする土地の条件は、①ヒロシの職場の所在地町内で、②電車の駅まで近いこと、③通常の分譲地より広めの面積、④日当たりのよい南側道路という4つでした。

営業のTさんが、不動産屋さんに問い合わせていくつか物件を探してくれたのですが、80点はおろか、2つの条件をクリアする物件すらありませんでした。

予算云々というより、物件自体がないのです。

分譲地は、建築条件付きの小さな土地しかなく、しかも駅からかなり遠い。せっかく田舎に住むのに、二階建ての家に駐車場をとるのが精いっぱいなんて、到底納得できません。

見渡す限り、田んぼの田舎町。もうお米を作っていない空き地も目立ち、きっと売りたい人もいるはずなのに...。

農地を購入して宅地に転用することも考えましたが、家を建てるのにちょうどよい大きさの農地が都合よくあるはずもなく、運よく手に入ったとしても、土を入れて擁壁を作り家を建てられるようにするとなると、もはや現実的ではないことがわかりました。

自分たちでも、地域内の不動産屋さんに足を運び、市場に出ている物件はすべて把握するぐらい調べ尽くしました。

気になる土地を見つけるたびに、「Aホームさんに連絡して相談にのってもらうが契約に至らず」という繰り返し。やっと、ここならと思える土地を見つけて契約できると思っていたのに、最後に売主が「やっぱり売りません」とまさかのドタキャン。

「ポキッ」心が折れた音が聞こえました。

期待と失望の繰り返しに疲れ果て、Aホームさんへの申し訳なさも加わり、「もうあきらめよう」と二人で決めました。それが2013年3月、土地探しを始めてから既に2年の月日が経っていました。

2013年9月、土地探しで顔見知りになったK不動産さんの仲介で、駅に徒歩1分の好立地の借家を借りました。狭いアパートからの脱出で、ベットにしたり、液晶テレビにしたり(←それまでブラウン管でした)と生活が向上し、「定年までここでもいいね」と話したりもしてました。

そして、2014年7月AホームのMさんから、「担当になりました」と挨拶の電話がありました。最初の担当のTさんから3人目、「迷惑ばかりかけたのに私たちのこと忘れずに引き継いでくれたんだ」とジンときました。

時を同じくして、ヒロシはK不動産さんから「建築条件のない分譲地が出るよ」と連絡をもらっていました。しかし、借家に満足し、マイホーム熱の冷めきっていたヒロシはそのまま放置。

8月になって、年休を取ったのに雨が降ってすることがなくなった日に「そういや、分譲地出るらしいよ」とヒロシが言うので、「Aホームさんから電話もらったし、いってみようよ」とK不動産に走りました。

80点(超)の土地がやっと見つかりました。

ヒロシの職場の所在地町内で、電車の駅までなんとか徒歩圏内、80坪超で広げることも可能、東西に長い長方形で南側に6メートル道路。

「雨降って土地決まる」、あきらめた頃にあっけなく…。

こんなものかもしれません。

土地が見つからずに悩んでいる方がいたら「大丈夫、必ず気に入る土地があるから」と言ってあげたい。本当に長くて辛い道のりでしたが、「やっぱりここに家を建てる運命だったんだ」と思っています。

100点満の土地は難しいですが、土地選びは重要だと思います。焦らず、いろいろな物件を見ることで、土地を見る目も養われ、相場もわかってきます。私たちも3年の間にいろいろなことを学び、最後に納得して土地を購入することができました。

人生に無駄な経験はないと思います!

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